山上徹也被告の全ツイートを言説分析 見えてきたものとは

注目の人直撃インタビュー 五野井郁夫
統一地方選の幕が上がり、岸田政権に中間評価を下す衆参5補選の同時実施が迫る中、上梓された「山上徹也と日本の『失われた30年』」が話題だ。昨夏の参院選の最中に噴き出した自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着はいまだ解明されていない。憲政史上最長政権を率いた元首相はなぜ銃口を向けられたのか。山上徹也被告の全ツイートを言説分析し、事件の背景に迫ったのが著者のひとりである政治学者だ。被告と同世代、宗教2世の共通点を持つ。何が読み解けたのか、聞いた。

◆独文学翻訳家の池田香代子氏との共著「山上徹也と日本の『失われた30年』」(集英社インターナショナル)では、カトリックの宗教2世としての自身の背景にも言及している。
同書は、山上被告が事件前にジャーナリストに送った犯行を示唆する手紙に自身のツイッターアカウントとして記していた「silenthill333」(ユーザー名:@333_hill)で投稿されたツイートをもとに分析、検討したもの。

▽ごのい・いくお 1979年、東京都生まれ。東大大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、立教大助教を経て現職。専門は民主主義論、国際秩序論。「立憲デモクラシーの会」の呼びかけ人も務める。著書に「『デモ』とは何か 変貌する直接民主主義」など。

日刊現代写真部 カメラマン
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